ホットライン

3月下旬に3泊4日で紀伊半島ツーリングへ行ってきた。初日は移動だけでほぼ終了して2日目の朝。

三重県多気町のキャンプ場を発ち、「どこかで喫茶店のモーニングでも食べよう」と国道42号線を尾鷲方面に進む。っと道の駅・紀伊長島の手前で「ホットライン」と書かれた看板が目に留まった。

紀北町 国道42号線沿い ホットライン

どうやら喫茶店でモーニングサービスをやっているらしい。お好み焼きや焼きそばの文字もある。平日の午前9時前だが、黄色いパトランプが光ってて、車も停まっているから営業してるのは間違いなさそうだ。うし、ここにしよう。

紀北町 国道42号線沿い ホットライン

ドアへ向かうと、ちょうど会計を済ませて出てきた地元のおっちゃんとかち合った。

「お兄ちゃん、ここ入るんか?」
「え? あ、はい」
「ここのモーニングな、腹いっぱいになるで」
「ほう?」
「400円でな、ご飯とかパンとか魚とかおかずとか、いろいろ出てくるで」
「ほー」
「たくさん食べてな。うひひ」

楽しくて仕方ないかのように笑いを噛み殺してそう告げると、車に乗って去っていった。期待して入店。喫茶店然とした明るい店内だ。

「いらっしゃいませー」

カウンターの向こうから店長らしき男性が挨拶してくれた。ご家族らしき女性二人とお弁当を大量に作っている。先客はカウンター席に男性二人。朝食をあらかた済ませたようで、テレビを観ながらのんびりコーヒーを飲んでいる。とりあえずカウンターの一番奥へ着席。

「モーニングはありますか?」
「あー、すみません。ついさっき最後のが出ちゃって」
「あちゃー、そうなんですか。焼きそばは無いですよね?」
「(厨房の方をチラッとみて)焼きそばはまだですね。パンとかでよければ」
「あ、じゃあパンとコーヒーお願いします」

期待していたモーニングは時間差で品切れだった。聞けば普段もこの時間帯にはだいたい売り切れてしまうらしい。朝営業の後、施設などへお弁当を配達するのが日課だそうだ。まあいい。コーヒーとトーストだけでも十分……

「あ、焼きそばできあがりました。食べます?」
「お、ラッキー。ぜひ。いただきます」

まさかの朝からソース焼きそば

どうやらちょうど、お弁当のおかずにソース焼きそばを作っていたようだ。予定外の朝からソース焼きそば。いただきます。

シンプルだけど美味しい

麺は中細。具は豚肉とざく切りキャベツ。みじん切りの紅生姜のトッピング。味付けはコーミソースかな。ほどよい甘味がしなやかな麺に絡む。シンプルだがこれが良い。

「はい、コーヒーとパンもどうぞ」
「ありがとうございます」

パンとコーヒーもきた

なんだか豪華な朝食だ。食パンに焼きそばを挟んで、ちょっと焼きそばパンぽく食べてみたり。

「これもサービスです」
「わ、すみません。ありがとうございます」

サービスのきんぴら

お弁当用に作っていたレンコンのきんぴらが追加された。シャキシャキして美味しい。それにしても焼きそばとパンとレンコンって、なかなか無い組み合わせだよなあ。カウンターが埋め尽くされて、注文しすぎた井之頭五郎みたいになってしまった。

井之頭五郎状態

「あと、これも味見で」
「え、えええ!?」

ポテサラまで!

さらにポテサラが来た。なるほど、最初に会ったおっちゃんが笑いをこらえていたのは、こういうことだったのか。焼きそばかトーストだけのつもりが、ボリューム満点の盛りだくさんになってしまった。恐るべし、東海のモーニング文化。

一通り平らげてコーヒーを服みながら、お店の方や常連さんと歓談。お会計は650円だった。メニューを未確認なので詳細はわからないが、焼きそばを注文したことによる金額だろう。正確な営業時間も不明だが、もしモーニングの時間帯に通り掛かって、パトランプが光っていたら寄ってみてほしい。

なお、すぐ近くにある道の駅・紀伊長島は、海産物コーナーに独特な売り物が並んでいる。こちらも寄る価値があるので併せてどうぞ。