はまみせみっちゃん

紀伊半島3泊4日ツーリングの3日目。本州最南端の潮岬キャンプ場を発ち、午前中は串本海中公園で過ごした。その後、白浜方面に進み、すさみ町の辺りでお昼時になった。

西牟婁(にしむろ)郡、すさみ町。紀伊半島最南端の串本町と温泉で有名な白浜町の間に位置する町で、元々は「周参見(すさみ)村」と呼ばれていた。昔からカツオ漁が盛んだが、最近はイノブタも特産品として推している。

すさみ町 海水浴場

この辺で昼食を取ろうと手頃なお店をWEBで検索。見つけたのが、すさみ海水浴場の眼の前に店を構える「はまみせみっちゃん」というお好み焼き屋さんだ。

お好み焼き はまみせ みっちゃん

海水浴場の駐車場にバイクを停め、お店へ向かう。店舗はこじんまりしていて、暖簾は強風に煽られていた。台風が頻繁に来るだろうに、この造りで大丈夫なのかな。

「いらっしゃいませー」

入店すると、鉄板の設えられたカウンターの向こう側、厨房に立つ女将さんから声が掛けられた。店内にはカウンターとテーブルが2つ。テーブルのひとつは2人連れの御婦人が腰掛けていた。

「一人ですけど」
「じゃ、こちらのテーブルにどうぞ」

入り口近くのテーブルをささっと片付けてくれた。いかにも漁師町のお好み焼き店という風情の家庭的なお店だ。壁に張られた年代物のヌードグラビアポスターがちょっと気になるけど。

はまみせ みっちゃん メニュー

メニューを眺めていると「イノブタのステーキもありますよ、1300円」と声が掛かる。ほう、イノブタ。まだ食べたことがなかったので、興味がそそられる。しかし焼きそばも食べたい。迷ったときは両方だ。

「じゃ、イノブタステーキ(1300円)と焼きそば(600円)ください」
「はーい」

イノブタステーキ、調理中

先客のお好み焼きをスタンバイしたあと、その横でステーキを焼き始める。10分ほどで出来上がり。

イノブタステーキ 1300円

1300円という値段だけあって、大きさも厚みも十分な一枚肉だ。柔らかさは一般的な豚肉のよう。それ加えて脂身に甘味がある点はイノシシっぽくもある。塩コショウを効かせてあって良い塩梅。脂をまとった付け合せの野菜類も美味しい。

おまけのスープは酸味が効いてる

ステーキにはスープもついてきた。酸味を効かせたスジ肉のスープだ。寒い日だったのでこれも嬉しい。南紀というとつい魚介系に走りがちだけどイノブタもいいな。

焼きそば 600円

続いて焼きそば。麺は細麺。具は豚肉、天かす、キャベツ。みじん切りの紅生姜と混ぜ炒めして、トッピングに青海苔を散らしてある。味付けは甘さと酸味のバランス良いソース味だ。

オーソドックスな焼きそばが良い

お好み焼きは豚・イカ・エビなどのオプションがあるが、焼きそばは無印のみ。ごくオーソドックスな豚肉入のソース焼きそばだが、奇をてらってないのが、かえってこの地の常食っぽくて良い。

ステーキとスープと焼きそばで、すっかりお腹も膨れた。「お味どうでした?」と聞く女将さんに、「めっちゃ美味しかったです!」と返答。お好み焼きも美味しそうだったけど、さすがに食べるのは無理だな。またの機会に、ということでお会計を済ませて店をでた。

すさみ町のイノブタ、南紀を訪れる機会があれば、一度お試しあれ。