友楽

2015年10月1日

西武新宿線の武蔵関駅に友楽という長崎チャンポンの店がある。実はかれこれ20年ほど前、武蔵関にある会社に勤めていたことがあり、この店の前を頻繁に通っていた。当時はほぼ毎日弁当だったのでついぞ入店したことは無かったが、口コミでは割と好評らしく興味が沸いた。

武蔵関 長崎ちゃんぽん 友楽

何年ぶりかで武蔵関を訪れたのは6月上旬、平日の昼前のこと。駅のコンコースは改装されいくらか整然としていたが、南口はあまり代わり映えしない。徒歩5分ほどで目当ての店へ到着。暖簾をどうかしたのか、幟を横様にして代わりに掛けていた。

カウンターの招き猫

店内は奥へ広い造り。客席はカウンターが10席、2人掛けのテーブルが3卓。老夫婦が営んでいて、小柄なおばあちゃんが調理、凛々しい眉の爺ちゃんがホールを担当している。カウンターの招き猫が愛らしい。

友楽 メニュー

メニューはチャンポンと皿うどんがメインで色々なバリエーションがある。先客2人はチャンポンを食べていた。ダブルチャンポンか、ラーメン二郎ほどのボリューム感。極太麺で美味しそうだ。

揚げそば、スパゲティ風焼きそばも気になるが、注文したのはオーソドックスな皿うどん(840円)。麺をその場で揚げ、その間に餡を作る。

「カラシは付けますか?」
「お願いします」

麺と餡を盛り付け、冷蔵庫からカラシを取り出して皿の脇へ添える。

「足りなかったら言ってください」

皿うどん 840円

麺はかなり太く、カリカリに揚がっている。餡の具は豚肉・イカ・エビ・ナルト・竹輪にモヤシ・キャベツ・人参・玉葱。エアーズロックのようにこんもりと盛り付けられている。

皿うどんにしては太めの揚げ麺

餡の粘度高めで味はやや濃い目。唾液のアミラーゼで徐々にラサラになるに連れ、最初はカリカリだった麺も柔らかくなってゆく。卓上にソースはなく麺も太いので本格的な長崎皿うどんとは言いづらいが、これはこれで美味しく、コストパフォーマンスもばっちり。ボリュームは見た目ほどではなく丁度良い加減。酢を適量掛けたりしてペロリと平らげられた。

「いつもありがとうございます、行ってらっしゃい」

人違いか、決まり文句なのか分からないけど、気持ちよい挨拶で送り出していただいた。食べ盛りだった当時に知っていれば、常連になっていたかも知れないなあ。

友楽

店舗情報TEL:03-3929-5287
住所:東京都練馬区関町北1-21-7
営業時間:11:00~22:00
定休日:水曜
主なメニュー皿うどん 840円
揚げソバ 730円
スパゲティ風焼キソバ 680円

長崎チャンポン 730円
W(ダブル)チャンポン 840円
トリプルチャンポン 940円