若松

2020年8月31日

今回の記事が当ブログを初めて500回目の更新となります。我ながら良く続いているもんです。今後とも変わらぬご愛顧のほどをお願いいたします。あと、ついでに偶然ですが44回目の誕生日です。ま、そっちはあまり回数を重ねたくないものですな。

それはさておき、焼きうどん特集、4週目。今週で締めとなります。変わった品々ばかりで、うどんから随分と離れて行きますが広い心で御笑覧くださいませ。


「皿うどん」と聞くと、ほとんどの人は長崎皿うどんを想像するだろう。カリカリに揚げた細麺に白い餡の掛かったあれ。中にはチャンポン用の麺を使った太麺タイプや、焼きそばチックな福岡皿うどんを思い浮かべる人もいるかも知れない。

桐生市 若松

群馬県桐生市の若松という蕎麦屋さんにある皿うどんはそれらとは随分異なる。茹でたうどんに餡を掛けるタイプで、徳島県鳴門市・丸亀の焼きうどんに似ている。(あっちも随分と独特だが)さて、ここの皿うどんには辛口のバリエーションがあり、さらに桐生には極幅広のうどん=ひもかわという食文化もある。するとどうなるか……

若松 店内の様子

8月上旬、雨の土曜日の夕方。目的の店、若松は市役所の並びにある。暖簾を潜って店内へ。客席はテーブル4人掛けのテーブルが6卓と、2人掛けが4卓。如何にも街場の蕎麦屋といった趣だ。花番さんはおばあちゃん。店主の板さんは息子さんかな?

若松 献立表

メニューはうどんとそばが主体だがラーメンや丼物もある。皿ごはん・皿ラーメンも気になりつつ、注文したのは辛味皿ひもかわ(750円)。メニューには載っていないがすんなり通った。ただし茹でるのに十数分掛かるとのこと。さらに辛さを聞かれた。加減が分からないが、辛いもの好きなのでとりあえず二倍で注文。

取材時の写真が貼られていたり

壁にはぶらり途中下車の旅で取材された様子が貼られていた。ありtoきりぎりすの石井正則=小さい方が訪れて皿うどんを食べたらしい。びっくりしたろうなあ。

そんなこんなでマスターキートンを読みつつ待つこと20分弱。濛々と湯気が立つ皿が運ばれてきた。

辛味皿ひもかわ 750円

麺は幅一寸ほどの茹でたひもかわ。ワンタンの方が近い気がして、麺と呼ぶのに躊躇してしまう。餡の具は豚肉・海老・白菜・豌豆・長葱・木耳。鶏の脂身も入っていたかな?

ひもかわ! 幅広!

味付けは日本の麻婆豆腐的な適度な辛さ。モチモチのひもかわに絡めて食べるとなかなか美味しい。ボリュームはあるけど主に餡で麺はほどほどだ。余った餡をご飯にぶっ掛けたいが今回は止めておこう。食べ終わる頃にはすっかり汗だく。会計を済ませ満足して店を出た。

ところでこの店の並びには龍苑という中華屋がありチャプスイを売っている。中華丼に似たアメリカ生まれの中華料理で、沖縄以外ではちょっと珍しい品だ。このチャプスイと若松の皿ごはんを食べ比べてみるのも面白いかもなー、なんて思ったりした。誰か興味があったら挑戦してみてくださいな。

若松

店舗情報TEL:0277-45-3510
住所:群馬県桐生市稲荷町3-6
営業時間:11:00~15:00 17:00~19:30
定休日:日曜
ホームページ
主なメニュー皿うどん 750円 辛味皿うどん 750円
皿ひもかわ 750円 辛味皿ひもかわ 750円

皿ラーメン 750円 皿ごはん 800円