温州坊

2017年1月21日

※残念ながら2015年の秋頃に閉店してしまったようです。

※閉店ではなく、東池袋に移転して今も営業されているそうです。

次に紹介するのは池袋にある温州料理の店、温州坊。温州は杭州や寧波と同じ浙江省に属する街で、東シナ海に面しており、すぐ南は福建省というポジション。日本では温州みかんの名前で知られている。(実際には温州みかんは鹿児島原産らしいけど)

池袋西口 中国料理 温州坊

温州坊を訪れたのは5月上旬、平日のお昼時。この店も前々回の新天地と同じく池袋西口エリアにあるが、中心街から少し離れた裏通りの角に位置する。街の中華屋的な飾り気のない外観だ。

温州坊 店内の様子

店内はこじんまりした家庭的な造り。客席は丸テーブル1卓にテーブル3卓、カウンターが数席。美人の奥さんと男前の旦那さんのご夫妻で切り盛りしている。先客は学生っぽい数人グループと、あとから年寄り二人が来た。

温州坊 ランチメニュー

さて、メニュー。ランチは定食類が並んでいるが、目的の品がない。麺類とのセットメニューにも温州ワンタンメンはあるが焼きそばはない。

麺類のセットメニューにもない

「すみません、温州焼きそばってできます?」
「はい、大丈夫ですよ」
「じゃ、それを大盛りで」

と、温州焼きそば(780円)を大盛り(+100円)で注文。壁には上海焼きそば(780円)てのも貼られていた。違いが気になる。他の客は冷やし中華や定食などを頼んでいた。

暑い日だったので冷たいお茶が美味しい

冷たい中国茶を飲みつつ待つこと10分ほどで配膳。

温州焼きそば(780円)を大盛り(+100円)

麺は茹で麺で太さは普通。具は豚肉・玉子・モヤシ・ニラ・玉葱・セロリ・人参。大盛りなのでボリュームたっぷり。野菜の水分でややしっとり気味に仕上がっている。

野菜の水分でややしっとり気味に

味付けのベースは醤油や化学調味料だろうが、胡椒が効いてて見た目でも黒い粒が分かる。砂糖も入っているのか少し甘い。油のせいか玉子のせいか、味にとてもコクがある。昨年ラオスの食堂で食べた焼きそばを思い出した。(いつか海外の店についても紹介したい)

甘さとコクで見た目以上に独特な味わい

付け合せのスープはかき玉子のあっさり風味。これも熱々で美味しい。

スープはあっさり

見た目はありがちな中華焼きそばだが、食べてみると唸ってしまうほど美味しい。いい意味で裏切られた。中国の焼きそば、侮りがたし。温州焼きそば、おすすめです。せっかくなので次は海鮮系メニューも食べてみたいなあ。

温州坊

店舗情報TEL:03-5391-2727
住所:東京都豊島区池袋2-58-8 T.Oビル 1F
営業時間:10:30~15:00 17:00~24:00(日曜は夜のみ)
定休日:不定休
主なメニュー温州焼きそば 780円