たけしや

2015年12月24日

太麺の焼きそば特集はもう少し続きます。徐々に西へと移動して、今回は長野県松本市から。


松本城の南西の市街地に「たけしや」という焼きそば屋がある。現在の小奇麗な店舗からは想像しにくいが昭和30年(1955年)創業の老舗で、焼きそばといえばあんかけが主流の長野県では珍しいソース焼きそばの専門店だ。ここの焼きそばも太麺を使っていて、地元では有名な人気店なのだ。

松本市 たけしや 本店

訪れたのは2011年の真夏、土曜日。客席はテーブル2卓とカウンターが15席ほど。夕方の営業が始まったばかりでは先客無し。カウンターの端の席に着こうとしたら、若い女性の店員さんがお冷やを出すついでに「こちらの方が涼しいですよー」と、クーラーの風が丁度うまい具合に当たる位置へと真ん中の席へ誘導してくれた。暑い日だったのでこれは助かる。

たけしや メニュー

訪れるのはこの日で二度目だったが一応メニューを確認。キャベツのみの並盛500円がベースで、具が諸々追加されるごとに50円・100円と増えていく。その中で人気なのが「お得なよくばりメニュー、肉・やさい・いか・めだまやき」のスペシャル並盛1050円。そのスペシャルを、がっつり食べたかったので大盛(プラス100円)で注文した。

待つことしばし。白いお皿に盛られて焼きそば登場。この店の最大の特徴、自家製の極太角麺が印象的だ。

スペシャル 大盛 1150円

四角い断面の極太麺はコシが強く、そのゴワゴワした食感は他所ではまず味わえない。具はキャベツ、モヤシ、人参、玉ねぎにイカと豚肉、そしてトッピングに目玉焼きと青海苔少々。味付けはあっさりでやや辛目。

卓上のニンニク酢も名物

卓上には紅生姜、カツオふりかけ、ソース、七味、コショウ、それとニンニクが漬けられた酢が置いてある。このニンニク酢もこの店の名物で、焼きそばに掛けると刺激的な風味に変わる。ところどころ味わいに変化をつけながら完食。ぱっと見は軽く食べられそうだが、かなりの食べ応えだった。いやー、満腹満腹。

空のコップを見て店員さんがお冷やのお代わりをくれ、「あちらでご自由にお代わりしてくださいね」と一声掛けてくれた。入店時の席の件といい、心配りが行き届いたお店である。その辺りも人気の所以なのだろう。寿小赤に「たけしや南店」もあるらしいので、そちらも一度は覗いてみたい。

たけしや

店舗情報TEL:0263-32-5173
住所:長野県松本市大手2-9-21
営業時間:11:00~15:00 17:00~22:00
定休日:火曜(祝日の場合は営業)
主なメニューやきそば並盛
キャベツ 500円 もやし 600円
肉(牛肉) 650円 肉もやし 750円
ニラ 750円 やさい 800円 いか 850円
肉やさい 950円 スタミナ 950円
スペシャル 1050円

大盛 プラス100円 特盛 プラス200円
うま辛 プラス 50円 生卵 50円 めだまやき 100円