プランタン

2016年5月20日

前々回前回とパスタ屋から焼きそばメインへと転身した店を紹介した。そのついでと言っては何だが、今回はスパゲティ・ナポリタンの店を取り上げたい。

時々「ナポリタンは焼きそばですか?」という質問をされる。あくまでも私見だが、答えは「Yes」。ナポリタンや「ロメスパ」と呼ばれるスパゲティは、麺を炒めるという点で完全に焼きそばの一種だと個人的には思っている。ただそこまで手を広げると際限がないので、当ブログでは以前紹介した直方の焼きスパ程度までと自重している。今回も例外的な記事だと思ってほしい。

東五反田 喫茶 プランタン

さて、今回紹介するのは五反田にあるプランタンという喫茶店。メシコレやたべあるキングで繋がりのあるイートナポさんが、『マツコの知らない世界』で1位に推していた人気店だ。ちなみに夜はカラオケスナックになるらしい。

プランタン 店頭メニュー

訪れたのは一月中旬、平日の昼下がり。近所の得意先との打ち合わせが控えていて、ランチに割ける時間は限られていた。店頭のメニューをさっと流し見して入店。席へ案内されて即「ナポリタン(700円)ください」と注文した。ちなみに1軒挟んだ左隣にはソース焼きそばの名店・梅林がある。そちらもサラリーマンに人気の店だ。

プランタン 店内の様子

上着を脱いで腰掛けて店内を見渡す。創業は昭和52年(1977年)という話だが、いかにも昔ながらの喫茶店という雰囲気でテーブルが並んでいる。ランチタイムは行列ができるほど混むのだが、14時近かったので半分ほどの入りだった。ナポリタンは5分ほどで配膳された。さあさあ、急いでいただこう。

目玉付ナポリタン 700円

麺はモッチリした真っ赤なスパゲティ。具はハム、玉葱、ピーマン、人参など定番の品々。ここまでは一般的なナポリタンと同じだが、目玉焼きがトッピングされているのが珍しい。お椀に入った味噌汁も付いてきた。

聳え立つ真っ赤な山

味付けはケチャップをたっぷり使って、しっとり濃い目の仕上がりに。そしてとにかく盛りがいい。梅林のソース焼きそばもこのナポリタンも、一皿で満腹になれるという点は重要だろう。ランチで繁盛する店の必須条件な気がする。

目玉焼きがナポリタンに付くだなんて

目玉焼きは絶妙な火加減で焼き上げてある。トロトロ半熟の黄身を崩して麺に絡める瞬間はまさに至福の刻。ハンバーグも目玉焼きが付くだけでワンランク上に感じてしまう私。焼きそばチックで個人的にもポイント高い。

粉チーズとタバスコはマストアイテム

こんなに美味しいナポリタンだが濃い味付けでしかもボリュームがあるため、途中でちょっと食べ飽きてくる。そんなときに活躍するのが、そう、粉チーズとタバスコだ。日本のナポリタンにはマストアイテムの名コンビがちゃんと用意されている。

ケチャップに粉チーズが合うのです

粉チーズもタバスコも出が悪いのはご愛嬌。ケチャップ味の味わいをクリーミーに、あるいはスパイシーに変えてくれる名脇役たち。味噌汁も出汁が利いていて美味しかった。というかナポリタンに味噌汁って組み合わせが、いかにも日本的で好きだ。

結構なボリュームだったが一気に食べ終えてお会計。待ち合わせ時刻にはバッチリ間に合った。梅林のソース焼きそばにプランタンのナポリタン、どちらも満足度が高いなー。昼時の混雑もむべなるかな。

プランタン

店舗情報TEL:03-3449-6645
住所:東京都品川区東五反田1丁目24-1
営業時間:8:00~24:00
※ランチタイムは11:00~14:00
定休日:土日祝
主なメニュー目玉付ナポリタン 700円