成喜

2014年3月23日

太麺の焼きそば特集。似たようなビジュアルの焼きそばが続いております東京周辺の中華食堂編は、ついに都外へ。まずは神奈川県から2軒ご紹介します。


川崎駅の程近く、名画通り商店街の路地に成喜(なるき)という中華料理屋がある。ホームページによると創業は昭和12年。そもそもは日本料理屋だったらしいが、川崎で初めて餃子を提供した店として知られている。餃子だけでなく独特の焼きそばも人気らしい。

川崎 中華 成喜

訪れたのは昨年の9月上旬、土曜日のお昼前。地下街の最寄出口から100mも離れていない隘路沿いに店舗を発見。2人から6人掛けくらいのテーブルがフロア一杯に並べられている。ホールの女性スタッフ数名が「いらっしゃいませ」と明るく迎えてくれた。落ち着いた感じの内装で接客も好印象。なかなか良い店だ。

成喜 メニュー

テーブルに腰掛けてメニューを確認。麺類、ご飯類、点心に一品料理と、いかにも中華な品揃え。とりあえず名物の餃子(5ヶ、315円)とレモンサワー(367円)を注文。サワーはすぐに運ばれて来たが、餃子は10分ほど時間が掛かった。

成喜 特選 餃子みそダレ

ちなみにこの店では各テーブルに餃子専用の特製味噌ダレが置かれていて、これを使うのが売りらしい。さて、餃子が熱いうちにいただこう。

餃子 5ヶ 315円

タレをつけてがぶりと一口。皮は厚くもっちりとした食感で、餡は肉が多め。味噌ダレの濃厚さに負けていない、がっつりした味わいの焼餃子だ。大きさは普通で一人前もペロリと食べられた。

餃子の途中でサワーのお代わりと目的の焼きそば(577円)を注文。メニューには「焼きそば」の右に「成喜特製太麺」と記されている。しばらくしてその太麺焼きそばが運ばれてきた。

焼きそば(成喜特製太麺) 577円

うどん並というほどではないが確かに太い。断面が長方形に扁平した角麺で、加水率が低めなのかモソモソというかシコシコした歯応えだ。具は豚肉にキャベツ、モヤシ、ニンジン、玉ネギ、ニラと野菜たっぷり。野菜は歯応えが残る程度の加熱具合。

味付けは醤油ベースで、油っこいが味付けそのものはしつこくない。化学調味料も使われていると思うが、それほど感じず。値段の割りにボリュームもあって、素直に美味しい焼きそばである。餃子よりこちらの方が個人的には好みだ。

お会計は1626円也。川崎近辺の大衆的な中華料理屋として使い勝手の良さそうな店だった。お土産に売られていた味噌ダレ、買って帰れば良かったかな。

中華成喜

店舗情報TEL:044-244-4888
住所:神奈川県川崎市川崎区小川町2-11
営業時間:11:30~21:30(LO 21:00)
定休日:年末年始
ホームページ
主なメニュー焼きそば(成喜特製太麺) 577円
餃子(5ヶ) 315円