みかづき 万代店

2014年3月21日

ご存知の方も多いだろうが、新潟には焼きそばにトマトソースを掛けたイタリアンという食べ物がある。みかづきはそのイタリアンを生んだ新潟のファストフードチェーンで、駅ビルやショッピングセンターのフードコートなどに出店している。新潟市街だと万代シティバスセンターのみかづき万代店がアクセスしやすい。

新潟市 みかづき万代店

訪れたのは昨年の8月下旬。エスカレーターでバスセンターの2Fへ昇ると、すぐ右手にみつかった。学生が夏休み期間中ということもあって、店内は家族連れやカップルで賑わっている。

みかづきメニュー

入り口正面にあるカウンターでメニューを確かめ、イタリアン320円とコーラ120円のセット440円を注文。

「こちらでお召し上がりでしょうか?」
「はい」
「焼きに5、6分掛かりますがよろしいですか?」
「はい」
「出来上がりましたらお呼びしますのでこちらの番号札をー」
「はい」

ドラゴンクエストの無口な主人公のように「はい」とだけ応答して、丁度空いたテーブルに腰掛けて待つ。ほとんどの人がイタリアンを食べ、さらにたこ焼きやポテトなどのサイドメニューをつついている。各地への長距離バスが発着するバスセンターという場所柄、ここで食べて旅立つ人や、帰郷して懐かしがりながら味わってる人もいるのかも知れない。

「2番の番号札でお待ちのお客様、お待たせしましたー」
「はい」

発泡スチロールの容器に入ったイタリアンと紙コップのコーラが乗ったトレイを受け取ってテーブル席へ運んだ。

イタリアン 320円

みかづきのイタリアンを食べるのはこれで二度目だが、改めて見ると麺がかなり太い。角ばった極太の中華麺とモヤシ・キャベツを炒めて、特製のウスターソースでやや薄めに味付け。そこにトマトソース(トマト、人参、玉ねぎ、コーン、挽き肉)がたっぷり掛かっている。付け合せの白ショウガやプラスティック製のフォークで食べるスタイルも独特だ。ウスターソースの酸味とトマトソースの甘味が混然となって、普通の焼きそばよりハイカラな味わいとなる。麺の太さがあってモッチリした歯応えのためか、ボリューム以上に満腹感も得られた。

みかづきがイタリアンを始めたのが昭和三十五年。以来五十年余り、下越・中越地域に徐々に普及して、いまや県民食となった。「米どころで何故こんな焼きそばモドキが?」「これのどこがイタリア?」など、色々と不思議な食べ物ではあるが確かに癖になる味だ。麺の上から掛けるソースもバラエティに富んで、未だその人気は衰え知らず。新潟から東京に来る人々は多いと聞くが、東京でも日常的にイタリアンが食べられるようになれば嬉しい。

みかづき 万代店

店舗情報TEL:025-241-5928
住所:新潟県新潟市中央区万代1-6-1 新潟交通バスセンタービル2F
営業時間:10:00~20:00
定休日:1月1日
ホームページ
主なメニューイタリアン 320円 大盛 390円
たこ焼き 350円
フライドポテト S160円 L260円
ドリンク S120円 M160円 L200円
その他各種イタリアン、セットなど