Mee Sum Restaurant Cocktail & Lounge (アメリカ - フォールリバー)

焼きそばパン。日本ならではの惣菜パンの中でも定番中の定番。ベーカリーでもコンビニでも欠かせない人気商品だ。炭水化物x炭水化物がもたらす手軽な満腹感が、食べ盛りの学生から絶大な支持を集めている。

みんな大好き焼きそばパン

ところで焼きそばパンの話題になると、「海外には、こんな突飛な組み合わせは無いだろう」なんて言う人がいる。しかし、実はそうでもない。グアテマラには「チャオミン・トスターダ(Chowmein Tostada)」があるし、アメリカにも「マジかよ……」と唸ってしまう驚きの品がある。

ボストンからフォールリバーまで日帰り往復

今回のアメリカ遠征では、ニューヨークで6泊した後、約350㎞離れたマサチューセッツ州の州都ボストン(Boston)に移動して3泊した。そのボストンへ移動した翌日に、同州のフォールリバー(Fall River)という町まで、丸一日掛けて長距離バスで往復してきた。焼きそばパンを一つ、食べるだけのために。

プロビデンスのバスでフォールリバーへ

その日はたまたま土曜日で、バスの本数が少ない日だった。昼までにフォールリバーへ着くには、ロードアイランド州の州都・プロビデンス(Providence)経由の便しか選択肢がない。ボストンを朝9時半に出て、プロビデンスのバスターミナルに10時半到着。フォールリバーを通る便が来るまで1時間の待ちあわせ。のんびりした旅だ。

Fall River Bus Station

11時半に乗り換えのバスが来て、フォールリバーのバスターミナルに着いたのが11:55。ここでさらに路線バスに乗り換える。ボストンの地下鉄やバスを利用できるチャーリーカード(Charlie Card)が、同じ州内のこの町でも使えて助かった。

Mee Sum Restaurant Cocktail & Lounge, Fall River, MA

フォールリバーは人口9万人弱の町だ。アメリカでこういう地方都市を訪れるのは、実は初めて。見慣れない町並みに多少の緊張感を抱きつつ、10分ほど路線バスに揺られて目的のバス停で降車。”Mee Sum Restaurant Cocktail & Lounge”(美心酒家)に到着したのは、お昼の12時半近くだった。

Mee Sum Restaurant 店内の様子

店舗はメインストリートの坂道に面して建っている。フロアは広く、ボックス席が多数並んでいる。落ち着いた雰囲気で、昔ながらのお客さんに愛されている老舗という趣だ。ランチタイムだけどお客さんは2グループくらい。土曜日は皆もっと遅い時間に利用するのかな。

Mee Sum Restaurant メニュー

手近なテーブルに着席。ウェイトレスがメニューを持ってきてくれた。ハキハキした受け答えと可愛らしい笑顔の、素敵なお嬢さんだ。メニューの表側にはチャプスイ(Chop Suey)をはじめとするオールドスタイルのアメリカ中華料理が並ぶ。テリヤキ・ステーキ(Teriyaki Steak)なんて品もある。

Mee Sum Restaurant サンドイッチのメニュー

目的の品は裏のアメリカ料理(American Dishes)の欄にあった。サンドイッチ(Sandwiches)のリストをよく見ると、チャプスイ(Chop Suey)やチョウメン(Chow Mein)が並んでいる。そう。実はこの町、フォールリバーの中華料理店では、チョウメン=カタ焼きそばを使ったサンドイッチ(Chow Mein Sandwich)が提供されているのだ。

Coca Cola $1.95

前述のウェイトレスさんに、チョウメン・サンドイッチ(Chow Mein Sandwich $5.25)とコカ・コーラ(Coca Cola $1.95)を注文。コーラで喉を潤しながら待つこと、ものの2分くらいでチョウメン・サンドイッチが運ばれてきた。なんともインパクトのあるビジュアルだ。

Chow Mein Sandwich $5.25

麺は平打麺をカリカリに揚げ、短めに砕いたもの。餡はダークソイソースと鶏スープを使っている。甘じょっぱい味付けだが、見た目の印象ほどしょっぱくはない。具はスライスした玉ねぎとセロリのみ。肉類はおろか、モヤシすらない潔さ。あまり日本では見かけたことのないタイプの餡だ。

カリカリの揚げ麺に濃い色の餡

餡の粘度は低目で、水分多くトロットロ。麺は加水率高めの生地を高温で揚げているのか、エアリーな揚げ具合だ。餡の水分ですぐに柔らかくなる。シンプルだけど美味しいチョウメン……いや違う、これはサンドイッチだった!

確かにこれはサンドイッチ……!

サンドイッチというだけあって、チョウメンの上には小さなバンズが乗っている。さらに麺の下にもバンズが埋もれている。ナイフで両断すると、すっかり餡が染みてデロデロな状態のバンズがチラリと見える。バンズ自体は精白粉を使ったふわふわの柔らかいタイプで、ほんのり甘い。それをチョウメンと合わせて食べると一体感が増す。ちゃんと美味しい。

ナイフとフォークでいただきます

いろいろ驚きつつ食べ進めていると、女性店主が「いかがですか?」と笑顔で声を掛けてくれた。「とってもユニークです、日本から来たんですが、その甲斐がありました」と答えたら、喜んでいた。日本には焼きそばパンがあるが、さすがにこのチョウメン・サンドイッチのスタイルは見たことが無い。

ところでアメリカにエメリル・ラガス(Emeril Lagasse)という著名なシェフがいる。彼はここフォールリバーの出身で、学生時代にこの店のチョウメン・サンドイッチを良く食べていたらしい。

この動画の3:22くらいからこの店が紹介されているが、彼のようにチョウメン・サンドイッチを油紙で包んでもらうのも美味しそうだ。実際、最後の方ではスプーンか箸が欲しくなった。それにしても懐かしの味を久しぶりに味わう有名シェフの嬉しそうな表情。世界中、どの土地でもこういう思い出の味というのはあるものなんだなと実感する。

レシートです

お会計は$7.70。丸一日と交通費を費やして遠い町までやってきたが、とても面白い体験できて満足だった。今回の旅の主目的の一つだっただけに、本当に来れて嬉しい。興味ある方はぜひフォールリバーへ! ちょっと遠いけどね。

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店舗情報住所: 1819 S Main St, Fall River, MA 02724
TEL: Phone number (508) 678-9869
営業時間: 11:00~19:00
定休日: 日曜・月曜
ホームページ
主なメニューChow Mein Sandwich $5.25
Coca Cola $1.95
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