小橋お多福

2016年7月7日

金沢市街の中心部から北に外れた住宅街に小橋お多福という食事処がある。創業は昭和5年。そばやうどんがメインなのだが、何故か名物はジャジャメンだとか。本場中国の炸醤麺とも前回触れた盛岡じゃじゃ麺とも全く違う品らしい。

金沢市 小橋お多福

訪問したのは約一年前、2013年10月下旬、平日の18時前。同じ経営母体の「饂飩と釜ごはん・福わ家」の隣に店舗がある。外観も内装も古民家風の造りだ。自分のすぐ後から入ってきた髭のおじさんが店員だった。貫禄からすると店主かな?

店舗は古民家風の造り

促されるままに左奥に進むと囲炉裏があっておかめ=お多福の仮面が飾られている。個室も多数あり。先客は居なかったが後から二組来た。

小橋お多福 メニュー

テーブルに腰掛けてメニューを確認。うどん・そばや丼物に紛れて目的の品、名物ジャジャメンを発見。

あま口、だし焼そば 昭和34年よりかくれ人気

そんな煽り文句が記されている。ご飯・お新香とのセット(1300円)もあるが単品(1000円)でよいか。お茶とおしぼりを出してくれたおじさんに注文を告げる。

「ジャジャメン(1000円)を単品で」
「白ご飯サービスでつきますけど?」
「あ、じゃあ下さい」

ジャジャメン 1000円

10分ほどで配膳された。麺は扁平気味の中太麺。モチモチした歯応えで強いコシがある。炒めた気配は皆無。ネットでは玉子麺という情報もある。

つゆだくの変わった品

具はキャベツ・人参・長ネギ・豚肉と刻んだお揚げさん。出汁は甘めのうどんつゆで結構つゆだく。ふと忠岡で食べた「しゅるの焼うどん」を思い出す。豚肉やお揚げの油分でコクが加わり美味しい。

辛子ダレも合います

お好みでと辛子ダレも渡された。唐辛子と山椒に味噌。それからゴマかな? 豆板醤や豆鼓風でもある。刺激を求めて全部投入。辛くてうまい。やっとジャジャメンらしくなった。サービスのゆかりご飯も併せてお腹いっぱい。盛岡とは違うのでチータンタンは無し。

店内にはおかめが沢山

金沢のかくれ名物ジャジャメン。焼いてはいないけど美味しい品だった。機会があればお試しあれ。

小橋お多福

店舗情報TEL:076-231-7205
住所:石川県金沢市彦三町1-9-31
営業時間:11:30~15:00、17:30~21:00(土日祝 11:00~21:00)
定休日:水曜日
主なメニュージャジャメン 1000円
ジャジャメン+ごはん(小)+香の物セット 1300円