きくや

大衆酒場の焼きそば特集、2週目は東京・新宿区から3軒をご紹介!


昨年の暮れに九州に住む友達から「東京の焼きとんを食べてみたい」というリクエストを貰った。気軽に引き受けてしまったが、その後なんだかんだで参加者が増え、日曜・10人以上というなかなか難しい条件になってしまった。

ちゃんとした焼きとん屋はどこも炭火で焼くため、一度に捌ける人数は限られていてカウンター主体の店が多い。中には大箱の店もあるが、そちらはサラリーマンがメインターゲットなので日曜が定休だったりする。かと言って学生向けのチェーンや小洒落た串料理店とかは自分の趣味ではない。色々と悩ましい。

新宿 もつ焼 きくや

飲み友達に相談するなどして探し回り、最終的に選んだのが今回紹介する新宿・思い出横丁のきくや。昭和33年創業のもつ焼屋で、(諸説あるうちのひとつだが)焼酎ハイボール=酎ハイの元祖という説もある。本来は鍋メインの2100円のコース(飲み物別)を無理を言って焼きとん(もつ焼き)メインにしてもらった。

新宿西口 思い出横丁

訪れたのは昨年12月中旬の日曜日。店舗は思い出横丁の線路寄り、やきとり横丁の真ん中くらいにある。参加者十余名が急な階段を登って2階へ上がる。長めのテーブル二つを借り切って思い思いに着席した。

なめこおろしとワカメサラダでさっぱりスタート

まずはお通しのなめこおろし。続いてワカメサラダ。モツ煮込み、センマイ刺・おっぱい刺と次々に運ばれてくる。特にモツ煮込みは参加者に大好評だった。

モツ煮込みにセンマイ刺・おっぱい刺

もつ焼きの串は一種類ずつ人数分運ばれて来た。串はやはり焼きたてが美味しいので、この提供のされかたは嬉しい。順序が正確でないかも知れないが、レバー・テッポウ・バラ・カシラ・コブクロ・ナンコツ・ネギ・シロ・オッパイの9本が出てきた。テッポウ・シロ・オッパイはタレ、それ以外は塩焼きだ。

これはシロ・タレかな、もちろんモツ焼も美味い!

どれも美味しく参加者にも好評。ただ思っていたよりも量が多く、最後にメンチカツとコロッケが出てきたときは「まだあるの!?」という声も。それでももう少し食べたい人もいて、ソース焼きそばとアジアン風焼きそばを追加注文した。あ、私が無理に注文したわけじゃないので、そこんとこよろしく。

ソース焼きそば 550円

ソース焼きそばはキャベツや玉葱・人参などの野菜と豚肉を使った野菜たっぷりタイプ。ドライな仕上がりでソース風味もあっさり目だった。いかにも居酒屋の焼きそば的な焼きそばである。間違いない。

アジアン風焼きそば 630円

アジアン風は塩ベースで魚醤を使っているかも知れない。短冊切りのランチョンミートと串切りのトマトで確かにエスニック風味の味付けだ。この界隈の雰囲気にあっていて味わい深い。満腹のはずなのにあっという間に皆で食べてしまった。しつこいようだが私が注文したわけではない。

ガンガン飲んで3時間ほど滞在し、飲み物や追加注文も込みで一人頭5千円ほど。リクエストしてくれた友達も大満足してくれて一安心。後日別の機会にも使わせて貰った。まとまった人数が新宿で集まる際には重宝しそうだ。

きくや

店舗情報TEL:03-3342-5928
住所:東京都新宿区西新宿1-2-8
営業時間:15:00~24:00(金~24:30)
定休日:無休
ホームページ
主なメニューソース焼きそば 550円
アジアン風焼きそば 630円

もつ焼 1本 120円
もつ煮込 450円
元祖酎ハイボール 320円