釜彦

2017年7月29日

塩原といえばスープ入り焼きそば、流行りのご当地B級グルメのなかでも有名な品である。塩原にはそのスープに入った焼きそば提供する店が2つある。ひとつは今回紹介する釜彦。訪れた時期は真冬だったが今なら凍結してないという情報を得てバイクで行くことにした。

東北道の西那須野塩原ICを降りて塩原温泉郷へと向かい店舗に到着。数年前に来たときにはたまたま臨時休業だったが今回もやっている気配が無い。「また休みか?」と思ってドアの貼紙を確認。

釜彦 店舗移転のお知らせ(2011・秋)

なんと、店舗を移転したのか。場所をしっかりと記憶して移動。古町の外れの塩原交番の信号を左折して坂を上がると、交差点の右前方に新店舗があった。

塩原温泉郷 釜彦

旧店舗とは比べ物にならない広さの駐車場だ。駐輪スペースは除雪された雪で埋もれていたため、一般車用の一角にバイクを停めて店内へ。

「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」

カウンターに案内され、温かいお茶が出された。客席はカウンターが6席、テーブルが3卓、小上がりが3卓。土曜のお昼少し前で7割ほどの席が埋まっていた。

釜彦 メニュー

メニューには普通の焼きそばやソースカツ丼、ラーメン、炒飯もある。しかし客は皆当然のようにスープ入焼きそば(700円)を食べていた。勿論私も注文。と、オーダーを通した花番さんが話しかけてきた。

「バイクで寒かったでしょう?」

しまった、見られていたか。

「東京から? まぁ風邪を引かないように気をつけてね」

などなど、優しい言葉を掛けてくださった。うーん、接客が素晴らしい。

「はい、おまたせしましたー」

スープ入焼きそば 700円

麺は縮れ気味の細麺で少々柔らかめ。具はざく切りのキャベツ、鶏肉に鳴門巻の短冊切り。なかなか見かけない組み合わせだ。スープはあっさりした鶏がら出汁で、ソースの味わいは風味程度に抑えられている。野菜はしっかりと炒められており焦げ目が香ばしい。スープも程よい味付けで後を引く美味しさだ。これはリピーターになる。

食べ終えたら体が温まって洟まで出てきた。これなら温泉につからなくても風邪を引かずにすみそうだ。店内も満席に近くなってきたので早々に退散しよう。

「ご馳走様でした、美味しかったです」
「ありがとうございました、お気をつけてー」

会計を済ませて帰る際にも丁寧な応対をしていただいた。塩原のスープ入焼きそばは身も心も温まるねー。

釜彦

店舗情報TEL:0287-32-2560
住所:栃木県那須塩原市塩原2611
営業時間:11:00~17:00
定休日:不定休
主なメニュースープ入り焼きそば 700円
焼きそば 650円 ソースカツ丼 950円
チャーハン 700円
大盛り 100円増し