癒酒屋いこう (北海道帯広市)

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さて、沖縄から北海道へと飛びまして、今回から焼きラーメンやつゆ・スープ入り系の焼きそばを特集いたします。以前もやりましたけど、まだまだあるものですね。


帯広に焼きラーメンという食文化がある。同じ焼きラーメンでも福岡に比べれば知名度はぐっと低く、以前紹介した「ますや」など何店かで提供されているが地元でも知る人は少ないようだ。

今はなき食堂あざみ

発祥は帯広の繁華街にかつてあった「あざみ」という食堂()。その女将の旦那さんが経営する同店地下の「居酒屋一斗」でも食べることができたとか。2002年頃にあざみは閉店し、居酒屋一斗も移転。元祖・焼ラーメンはかろうじて移転した一斗で味わうことができたらしいのだが……

居酒屋一斗を目当てに帯広を訪れたのは昨年、6月中旬の平日夜。帯広駅からテクテク20分ほど歩いて着いたは良いが、屋号が「癒酒屋いこう」になっていた。どういうことかとドキドキしながら入ってみる。

帯広市 癒酒屋いこう

客席はカウンター10席に座敷席がいくつか。先客がいるのだろう、奥の方が賑やかだ。スタッフは男性三人。店主に大将、ホール係。みな若い。

 癒酒屋いこう メニューの一部

ざっとメニューを眺めてみる。あんかけ焼きそばやパスタはあるが焼きラーメンはない。

(あぁ……全く別の店になってしまったのか……)

屋号が変わっているのを見て諦めてはいたが、実際にメニューを目にすると落胆は禁じえない。仕方ない、とりあえず飲もう。まずはサッポロラガー。北海道ではあまり見かけない久々の赤星だ。お通しの三点盛りを肴に喉を潤す。

サッポロラガーとお通し

中札内産枝豆(300円)、猿払直送帆立刺(680円)。どれも旨い。お代わりした金滴酒造の特別純米酒はコクのある口当たりだ。よい気分になってきた。普通にハイレベルな居酒屋さんだなー。

猿払直送の帆立刺 680円

話の流れで店員さんに一斗について尋ねてみると、半年前にご夫妻とも引退したとのこと。

「そうなんですか……いや実は焼ラーメンが食べたくて……」

そんな話をすると店主と大将がヒソヒソ相談を始めた。これはもしや……

「お時間掛かってもよろしければ作りましょうか、焼きラーメン?」
「えっ!!! ぜひお願いします!!!」

訊けば一斗のマスターから大将がレクチャーを受けつつ、焼きラーメンを習得中らしい。わーい! 心底嬉しい!

再び赤星を注文して待つことしばし。「一斗の味にはまだ及びませんが」との謙遜の言葉と共に、念願の焼きラーメンの皿が置かれた。酢の入った片口も添えられている。これが「あざみ・一斗」流か。

特別に作っていただいた焼きラーメン

麺は半揚げ気味の固い中細麺。具は豚、ナルト、玉葱。小口切りの万能ネギトッピング。一口食べて麺の歯応えと個性的で独特な味わいに驚いた。具材を揚げて油に旨味を移してから麺を投入することで、この風味になるらしい。

歯応えも風味も独特の麺

食べ進めるうちに思い出したのが松山のかめそば。麺の歯応えや例えようのない味付けが酷似している。かめそばはじゃこと削り節から魚介系の旨味を引き出していたが、こちらの焼きそばはナルトから得るそうだ。添えられた酢を掛けるとサッパリとした味わいになってそれもまた美味しかった。

失われるはずだった味がこうして受け継がれることは本当に嬉しい。接客も気持ち良く料理も美味しくて言うことなし。当初の落胆が嘘のように晴れた。お会計は3470円。次は名物の骨無し手羽を試すことを約束して店を後にした。その頃にはレギュラーメニューに焼きラーメンも追加されているかな?

2016.01追記: 「全国イイ味ハマル味」さんのコメント欄に、あざみ食堂の前に「エビス」という店が焼ラーメンをやっていたという情報が投稿されました。詳細は未確認ですが参考まで。

いこう

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店舗情報TEL:0155-29-4515
住所:北海道帯広市西4条南21丁目6-4
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜
ホームページ
主なメニュー生ビール 480円
骨なし手羽先 980円
中札内産枝豆 300円
※文中の焼きラーメンは特別に作っていただいたものです。
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