いで湯っこ市場

伊東市にある田中屋製麺所という会社では、特徴的な極細の焼きそば麺を販売している。神田鯉風先生のブログ記事で知り、さらにお裾分けもいただいたりして、自分で以前調理したこともある。ただ麺があまりに細すぎて混ぜ炒めるのに苦労した。(当時のツイート: その1その2)

伊東市 JAあいら伊豆 いで湯っこ市場

この麺を使う飲食店が現地にあるなら食べてみたい。そう思って伊東周辺の店を調べてみたが、どうにも見つからず。ただ、JAあいら伊豆の「いで湯っこ市場」という直売所で、毎週末に田中屋製麺所が自ら焼きそばの屋台を出店しているそうな。ほほーっと興味が湧き、9月上旬の土曜日に訪れてみた。

田中屋製麺所 伊豆名産焼きそば麺

前夜に泊まった伊豆高原のライダーハウスを発ち、バイクで「いで湯っこ市場」に到着したのは朝9時半くらい。店頭の露店はひとまず置いといて施設内の売り物を物色。農産品がメインだが海産物や乳製品・加工品もあり。麺の売り場に並んでいる伊豆半島の観光地図が描かれた青いパッケージが、件の焼きそば麺だ。有名メーカーに混じって健闘している。

田中屋製麺所の焼きそば露店

建物内をぐるっと一回りしてから、改めて店頭の焼きそば屋台へ。田中屋製麺所の方々が、例の細麺を鉄板一面に広げコテで豪快に炒めていた。焼きそばと言ったらこの光景だよね。

田中屋製麺所 メニュー

メニューは焼きそばのみ。本来なら「長男」「次男」「三男」というサイズを指定できるのだが、訪問した日は200万人突破記念とやらで「三男」のみ、50円引きの200円で売られていた。百円玉2枚と引き換えに、焼きそばの詰まった樹脂製のパックを受け取る。出来たてで温かい。建物の壁沿いにあるベンチへ移動し、朝食としてさっそくいただいた。

焼きそば 200円

麺は前述の通り、極細の蒸し麺だ。具はキャベツのみ。トッピングは青のりと紅生姜。これで200円は安い。後から気付いたが30円追加であじ・さば削り節もトッピングできるらしい。あー、それ欲しかったなあ。

お値段以上のお得感

麺はゴワゴワしたコシがある。「伊豆の温泉/練り込み麺」とパッケージに書かれている通り、伊豆の温泉を生地に練り込んでいるらしい。その効果のほどはよく分からないが、歯応えが楽しい麺だ。自分が調理したときと同様に絡みやすいけど、ゆっくり引っ張ると案外スムーズに解れることが判明した。

特徴的な極細麺が美味しい

味付けは癖のないソースで、ほどよい塩梅。具や味付けがシンプルなので、麺の味わいが分かりやすい。美味しい焼きそばだが、注意点が一つ。麺が喉につまりやすいので、できれば事前に飲み物を用意しておくこと。自分は窒息しそうになり、だいだいサイダーを慌てて購入した。

だいだいサイダーもうまい

西伊豆ではイカスミを練り込んだ焼きそば麺を「海賊焼」として推している。東伊豆も負けずに頑張って欲しいなあ、なんて思ったり。田中屋製麺所の焼きそば直売は週末だけだが、麺そのものは例のパッケージで現地のスーパーなどにも置かれている。良かったら伊豆のお土産にどうぞ。

いで湯っこ市場

店舗情報TEL: 0557-44-5050
住所: 静岡県伊東市玖須美元和田715-26
営業時間: 9:00~18:00
定休日: 第3火曜日+不定休
※焼きそばは基本的に土日営業、不定休もあり
ホームページ
主なメニュー伊豆伊東温泉焼きそば 250円~
あじ・さば削り節 +30円