海員閣 (神奈川県横浜市)

8月8日、焼きそばの日まで、あと一ヶ月を切りましたねー。皆さんも焼きそば食べましょうね。


横浜中華街の香港路にある老舗の広東料理店、海員閣。「海員」とは船長を除く船員さんのこと。国際的な港町らしい屋号だ。公式サイトによると昭和11年(1936年)の創業という。

横浜中華街 海員閣

横浜中華街でも指折りの人気店で前々から訪問してみたかったのだが、代替わりに伴うリニューアルで昨年6月末で一旦閉店し、長期休業に入ってしまった。どうなることかと心配する声もあったが、今年5月29日に無事営業を再開した。

海員閣 営業再開のお知らせ

当面はランチタイムのみで客席も1階10席のみ試運転営業らしいが、とにかくめでたい。7月上旬の日曜、13時半頃にに訪問してみると、20人ほどの入店待ちができていた。リニュ―アル前と同様の人気ぶりだ。1人客ということで2組ほど飛ばして案内していただけたが、それでも20分近く待った。

海員閣 メニュー

1階は壁に面したカウンターが10席あり。唯一空いていた椅子へ案内されて着席。メニューはご飯類や麺類などに限定されている。その中から揚州炒麺(五目かたやきそば/850円)と焼売(シューマイ/500円)を注文。

厨房からゴォォォ……という音が聞こえてくる。こちらはコークス窯が有名だったが改装を期に廃止されたそうだ。それに代わる強い火力のガスレンジを使っているのだろう。

揚州炒麺と焼売

っと、7~8分で焼売が来た。焼きそばと一緒に食べようと手をつけずにおいたが、焼きそばが出てきたのはそれから30分後。すっかり冷えてしまったが、現在厨房は1人で廻してらっしゃるそうなので時間が掛かるのは仕方がない。

揚州炒麺(五目かたやきそば) 850円

揚州炒麺はパリパリの揚げ麺を使ったカタ焼きそばだ。麺の揚げ方によるものか、最後までパリパリだった。具は豚肉・イカ・エビ・ナルト・モヤシ・キャベツ・玉ねぎ・さやえんどう。味付けは淡白なスープがベース。割と甘めに味付けしてある。

揚げ麺は最後までパリパリ

以前、コラムで詳しく書いたが、戦前の支那料理店で焼きそばと言えば、この揚げ麺に餡を掛けたスタイルが標準だった。特に「揚州炒麺」という呼び名も往時を偲ばせる。「揚州」の意味については諸説あり、揚州商人の富貴にあやかって「豪華絢爛な」という形容を込めているという説もある。

揚州炒麺の餡は、アメリカ中華のチャプスイ(什碎)がルーツなのだが、この店には什碎飯(五目うまにごはん)や什碎麺(五目うまに麺)も置いてあるのが珍しい。具は豪華だが広東らしい淡白な味わいで、安心できる美味しさだ。

焼売(シューマイ) 500円

そしてお土産としても人気の焼売。「肉塊」という表現がしっくりくるボリューム感で食べ応えのあり。ちゃんとグリンピースが埋められているのが面白い。今回は卓上にあった酢と醤油とカラシでいただいたが、近代食文化研究会さんの調査によると、戦前は焼売にソースを掛けて食べることも多かったようだ。

肉の塊、食べ応え充分

しかも、かた焼きそばにウスターソースを掛けるレシピも見つかったというから面白い。現代でも長崎皿うどんでは同様の食べ方をするし、松阪の不二屋でもウスターソースが定番だ。お好み焼きからソース焼きそばが派生する前に、中華料理店で焼きそばとソースの出会いがあったというのはとても興味深い。

そんな感じで支那料理の揚州炒麺からソース焼きそばの誕生に想いを馳せつつ完食。この日のお会計は1350円。「お待たせしてしまって、すみません」という言葉に恐縮してしまう。現在はランチのみの営業だけど、いつかディナーでしか味わえない名物の一品料理も食べてみたいなー。

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店舗情報TEL: 045-681-2374
住所: 神奈川県横浜市中区山下町147
営業時間: 11:40~15:00
※しばらくの間昼のみの営業、1Fカウンター席のみ
定休日: 月曜
ホームページ
主なメニュー揚州炒麺(五目かたやきそば) 850円
焼売(シューマイ) 500円
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