Great Wall Restaurant (アメリカ - ニューヨーク)

いきなりだが、YoutubeにアップされているこちらのChow Meinのレシピ動画を見て欲しい。途中から再生されるようにしてあるので短時間で済む。

もう一つ、次の動画も同じく、Chow Meinのレシピ動画だ。ただし、それぞれEast Coast StyleあるいはEastern Styleとタイトルに入っている点に注意してほしい。

お分かりいただけただろうか?

ご覧いただいたようにアメリカ東海岸の一部では、たっぷりの白飯セロリなどを使った中華餡を掛け、わずかな揚げ麺をトッピングしたものを、「Chow Mein(炒麺)」と呼んでいる。New York Timesのこちらの記事では、親切なアメリカ人が中国から来たばかりの厨師に「Chow Meinとはこういうものだ」と教えるエピソードが紹介されている。そこにもちゃんとrice(ご飯)が含まれている。

NY TimesのChow Meinの記事

この事実を初めて知った時は、私も「なんだそりゃ」と驚いた。ここまでくるともはや麺料理ですらない。あんかけご飯=Chop Sueyに、前回紹介したMein gon(短くて太い揚げ麺)が組み合わさったのだろうとは思うが、歴史的な経緯は不明だ。実は今回、ニューヨークまで足を延ばした最大の目的は、このEast Coast StyleのChow Meinだったりする。2日目の夜に早速食べに行ってみた。

Great Wall Restaurant, Chinatown, NYC

向かったのはチャイナタウンの外れにある、Great Wall Restaurantという中華デリ。夜10時近く。マンハッタン島の夜風が冷たい。先客が2人いたが、2人ともここの店員らしい。食べているのはまかないだ。途中で見かけた店はポツポツ客がいるところもあったけど、ここは割と暇らしい。

Great Wall Restaurant 注文カウンター

ニューヨーカーでもご飯のChow Meinを知らない人は多いようだ。他の店だが、口コミサイトのYelpで「注文と全く違う品が出てきた」と怒りのレビュー投稿も見かけた。恐らくこの店でも同様のクレームがあったのだろう。メニューのChow Meinの欄にはわざわざ “Not Noodle”、”w. White Rice”と書いてある。丁寧なことだ。漢字表記でどう書かれるのかを知りたい。

Great Wall Restaurant Chow Mein menu

カウンターでHouse Special Chow MeinのSmall($6.75)とペプシコーラを注文し、会計を済ませてテーブルで待つ。しばらくして呼ばれた。トレイには注文した品に加えて、フォーチュンクッキーとポテトフライらしきものが入った小さな紙袋が付いてきた。

House Special Chow Mein(Small/$6.75)

サイズはSmallを指定したのに、渡された容器はずっしり重い。開けると米が2合くらい盛ってあった。この街はみんなどこか狂っている。いや、問題はそれではない。なんと、揚げ麺の姿が全く見当たらない。これではただのあんかけご飯、中華丼ではないか。もしかしたらこの店はこういうスタイルなのだろうか。頭に疑問を抱きつつ、もぐもぐ食べ始める。

揚げ麺がないだと……?

具はチャーシュー、鶏肉、エビ、玉ねぎ、モヤシ、白菜。味付けは醤油ベースで八角と旨味調味料を利かせてある。トロミはあまりない。セロリも入ってない。ご飯はインディカ米で粘り気がなく独特な香りがする。日本の米に比べるとライトな口当たりで、思ったよりサクサク食べられる。これなら2合もいけるかも知れない。

揚げ麺がないのにChow Meinと呼べるのだろうか。そんなことを考えながら1/3ほど食べたところで、あの小さな紙袋に入ったポテトフライを思い出した。

この小さな紙袋を忘れていた

「アメリカは何にでも芋をつけるなー。正直そんなにいらないのになあ」なんて思いつつ、包みを開けてみる。中にはポテトフライではなく、なんかクラッカーみたいな揚げ菓子が入っている。

……あ、そういうことか!!!!!

なるほど、これが揚げ麺か。この店はこうやって別添えで付いてくるんだな。って、絶対に分からんわ、そんなん! ふざけんな! Are you kidding me? ご飯にバラバラっと広げて、これでようやくEast Coast Style Chow Meinが完成した。万歳!!

この小さな紙袋を忘れていた

中華丼に似たあんかけご飯だが、この揚げ麺が加わることで味わいが一変……しない。するわけがない。混然一体になるかと思ったが、あまり餡にとろみがないので期待したほどでもなし。たぶんアメリカ人はこのクリスピーな歯応えが好きなんだろうけど、そこはあまり共感できない。もともと味は悪くないのだが、量が多いため半分くらいで食べ飽きてきた。食べ比べるつもりで他に2軒くらいリストアップしてあったけど、どこもこんな感じだろうし、もういいかな……。

うむ、揚げ麺を乗せても味はそんなに変わらない

屋号の通りGreat Wallばりの2合というご飯をどうにか完食。ホテルへ戻って成田空港で購入した太田胃散を服用した。もしニューヨークで人と違う体験をしたいなーと思ったら、このChow Meinを試してほしい。沖縄でチャンポンを注文したのと似たような経験ができることだろう。ちなみにフォーチュンクッキーのお告げは、「There is a prospect of a thrilling time ahead for you.」だった。

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店舗情報住所: 384 Grand St, New York, NY 10002
TEL: (212) 260-5888
営業時間: 11:00~23:30(日曜:11:30~23:00)
定休日: なし
ホームページ
主なメニューHouse Special Chow Mein
Sm. $6.75 Lg. $9.95
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