御食事処 歩成

10月末に1泊2日で山梨・長野方面へキャンプツーリングに行ってきました。今週は、その時に寄った3軒をご紹介します。


山梨県山梨市の山梨市駅。頭を巡らせれば山だらけの駅前には、以前紹介したチロルという喫茶店がある。今回紹介するのはその裏手にある御食事処・歩成(ふなり)。ほうとうの味くらべ大会で連続優勝した人気店らしい。

山梨市 御食事処 歩成

10月下旬の土曜日、11:30過ぎ。キャンプツーリングの途中、バイクで立ち寄り。店のすぐ前には市営の地域交流センターがあった。「丸に違い矢」の紋が入った暖簾を潜って入店。

御食事処 歩成 店内の様子

店舗は平屋造りでかなり広い。入って右奥にある座敷を見て「何人座れるんだろう?」と感じるほど。正面が厨房で、それに面したカウンターとテーブルが3卓。左奥に小上がりもあった。とりあえずカウンターに着席。先客は一組だけだったが、あとから続々入って来た。

御食事処 歩成 メニュー

メニューのトップには件の黄金ほうとうが載っている。しかし今回注文したのは炒めそば(700円)。ソース焼きそばもあるが、炒めそばの方が人気らしくオススメと書かれている。それと大人気と書かれた手作り餃子(5ヶ/300円)もお願いした。

コアカンってなんじゃろ?

出されたおしぼりで手を拭いてから顔を拭い、お冷で喉を潤す。改めてあたりを見渡すと、カウンター上部に「コアカン串」というメニューが貼られていた。コアカン? 初耳だ。気になる。

厨房では中華鍋をガッチャガッチャと振り始めた。注文から15分ほどで炒めそばの出来上がり。

炒めそば 700円

麺は手もみ風の太麺。ラーメン用の麺を茹でて使っているらしい。具は豚肉、ナルト、キャベツ、玉ねぎ、人参、ピーマン。トッピングに刻みノリ。ナルトの渦が「焼きそばじゃなくて炒めそばですよ」と告げている。

麺は手もみ風の太麺を使用

味付けは塩ダレとでも呼ぶべきか。旨味たっぷりのタレに野菜の水分もしみ出して、かなりウェットな仕上がりだ。長坂・成駒屋の汁だく焼きそばを一瞬だけ思い出したが、ソースは使われておらず味わいはまるで違う。ニンニクが香り、油そばにも似たガツンとくる食味だ。バイクのためビールを飲めないのがツライ。

塩ダレと野菜の水分でウェットな仕上がり

続いて手作り餃子。粒の大きさは一般サイズ。薄皮で包み、パリッと焼き上げてある。餡の味付けはごく薄めだが、こちらもかなりニンニクが効いている。酢醤油で美味しくいただいた。手作りのこれが300円ってんだからありがたい。

手作り餃子(5ヶ) 300円

食べ終えてお会計。消費税も付いて1080円。支払うついでに「コアカンってなんですか?」と訊いてみた。

「豚の心臓に繋がっている血管のことです。コアに繋がる血管でコアカン」

なーるほど。方言ではなく、この店独特の呼び名だそうだ。居酒屋メニューも美味しそうな品が並んでいたし、いつか機会があったら飲みにも来たいなあ。

御食事処 歩成 本店

店舗情報TEL: 0553-23-0253
住所: 山梨県山梨市上神内川1234
営業時間: 11:30~14:30 17:00~24:00
(土・日・祝 11:30~24:00)
定休日: 月曜
ホームページ
主なメニュー炒めそば 700円

手作り餃子(5ヶ) 300円
黄金ほうとう 1300円