キネマ食堂

2014年3月23日

「焼きそば×ご飯」特集、二週目は焼きそば定食系です。関西ではごくごく一般的な組み合わせなのですが、東日本ではネタとして扱われることが多いですね。焼きそばがご飯に合うか合わないかの論争もありますが、東西で焼きそばに使われるソースの方向性が異なるので意見が違うのも当たり前だし、互いに否定しあうのもナンセンスじゃね?と個人的には思っております。

それはさておき、出身地の静岡県掛川市にも焼きそば定食がありましたので、まずはこちらをご紹介。


掛川の商店街の外れにあるキネマ食堂は大正15年創業の老舗食堂だ。ラーメンが有名でマスコミにも何度か紹介されているが、他にも100種類以上のメニューがあって、どれも安くて美味しい。さらに平日のランチタイムには焼きそば定食もある。

掛川市 キネマ食堂

訪れたのは昨年6月下旬の平日、昼過ぎ。仁藤・連雀・中町と続く旧東海道沿いの商店街をさらに西へ進むと、左手にキネマ食堂の店舗が現れる。看板のロゴが特徴的だ。大正時代から改築はされてるだろうが、外観も内装もレトロ趣味で統一されている。

キネマ食堂 店内の様子

客席はカウンター4脚に小上がりが5卓ほど。12時台なら行列必至の人気店で私が行った時も満席だったのだが、丁度入れ違いで出て行く先客がいて、すんなり入ることができた。小上がりに通され、次に入っていたお客さんと相席になった。この店に来るのはこれが3度目なのだが、相変わらずの人気振りが伺える。

キネマ食堂 ランチメニュー

手元のメニューには焼きそば定食が記載されていないが、入り口の辺りに掲げられていた平日ランチメニューで確認済み。お冷をいただいたついでに焼きそば定食(690円)を注文した。他の客はラーメン定食が多いようだ。混雑していたので調理の時間が結構掛かる。25分ほど待って焼きそば定食が運ばれてきた。

焼きそば定食 690円

焼きそばに白飯、ささみカツ、スパゲティサラダ、御新香、味噌汁と盛り沢山だ。ささみカツは衣に混ぜられた胡麻と、肉に挟まれたチーズの風味と相まって、思った以上に豊かな味わいだ。味噌汁の具は油揚げ。定食全体で使われている食材の品数に感心してしまう。

メインディッシュの焼きそば

そしてメインディッシュの焼きそば。麺は細麺でやや固め。具はキャベツ、人参、玉葱、ピーマン、豚肉。そして削り粉と青海苔、紅生姜がトッピングされている。豚肉は脂身のほとんど無い部位を短冊切りにしたものだ。焼きそば自体も油分が少なめでドライな仕上がり。旨味の利いたソースで、あっさり気味に味付けされされている。御飯に合う焼きそばは関西風の甘いこってりソースの方だろうが、これはこれで健康的で好ましい。

むしゃむしゃぱくぱくと無心で食べ、すっかり平らげてお会計。これで690円とは良心的な店だ。一度、夜に一人呑みに来てみたいな。

キネマ食堂

店舗情報TEL:0537-22-4348
住所:静岡県掛川市下俣173
営業時間:11:30~13:30 17:30~21:00
定休日:月曜
主なメニューランチメニュー
 日替わりランチ 640円
 日替わりレディースランチ 640円
 ラーメン定食 690円
 焼きそば定食 690円